著者・小西伸彦

19㎝/288ページ


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4月上旬に、こちらの書籍(非売品)が完成していました。

著者は、平成28年6月にNPO法人東京山の手まごころサービスの代表理事を、82歳で退任された小西伸彦さん。山の手まごころサービスの定期会報に掲載していたエッセイを中心に、定年退職後の第2の人生を綴った1冊です。

 NPO法人東京山の手まごころサービス(以下、「まごころサービス」と表記)は、新宿区内における民間の在宅介護団体の草分け的存在です。その活動は、NPO法人以前からの活動を含めると、およそ30年に及びます

小西さんがまごころサービスに勤めはじめたのは、オリンパス株式会社を定年退職し、第2の人生のスタートを目指して受講した、ホームヘルパー2級養成講座を終了した直後のことでした。

平成7年、まごころサービスの男性第1号のケアワーカーとして活動をスタートさせます。

在宅介護の仕事をはじめたことで

「触れ合う高齢者や出会う障がい者によって、働く者自身が慰められ、存在そのものが支えられていることを実感する」

と小西さんは語ります。

その後、まごころサービスの代表理事に就任し、代表理事として15年以上を過ごしました。

”介護の心の神髄は「聴く」ことにある”ことを忘れないよう努力したい、と語る小西さん。介護の原点をみつめて、ぬくもりのある介護を目指す日々の思いが伝わってきます。

「頑張らないから伝わるやさしいまなざし」「笑いの効用」「どこが在宅重視なの!? “生活のない”改正介護保険法」「介護活動での“待つ”姿勢———心の豊かさとは何か」

介護の現場を知る小西さんならではの視点、問題の指摘に学ぶことが多いのです。原稿から小西さんのやさしさ、真面目さ、そして理不尽な社会制度に正面から発言をしていく強さを感じます。

エッセイは、介護についてだけではありません。

「あきらめない、流されない、燃え尽きない」「命は気力とともに」

自らも年齢を重ねていくなかで、どのように生き生きと暮らしていくのか、ということについても語られています。

また、全編を通して、

「花咲く山の妖精たちを訪ねて」「落葉樹と風と光の森」などなど、趣味の山登り、森林へのハイキングなどを通して感じる自然との触れ合いが多く綴られています。

小西さんの定年退職後の人生は、とにかく忙しい。生活の柱は5つ。

(1)大学のワンゲル部のころから続けている山行(さんこう)

(2)定年後に立ち上げた朗読の会。週1回、目の不自由な方や、読者を負担に思うようになった高齢者の方に、マンツーマンで本の読み聞かせを行なうボランティア活動

(3)NPO法人東京山の手まごころサービスの運営

(4)信州の小諸高原に、70歳を過ぎて建てた山小屋での山荘生活

(5)年1回の「手づくりミュージカル」の公演。生涯学習グループで表現とコミュニケーション能力を身につけるために学び、学習終了の成果披露としてスタートした「手づくりミュージカル」の公演。すでに16年続いている


小西さんの文章は、 自然の描写がとても美しく、わかりやすいのです。大学でワンゲル部に入部する前より、幼い頃から自然に親しみ、山に登るのが好きだった著者だからこその表現ではないかと思います。風の音、花の姿、香り、葉の色。文字を追いながら、頭の中に風景がすっと現れてきます。空気の冷たさ、暖かさまで感じられるのです。

 小西さんは、まわりから「若く見えますね」とよく言われてきた方で、「若々しい秘訣はなんですか」と質問されることも多かったと言います。エッセイを読みすすめていくと、その秘訣は、好奇心とチャレンジ精神、まわりの人への心配りなどにあるのかもしれない、と感じます。

ちなみに、小西さんの定年後の人生を知る、著者と親しいある方は、小西さんのことを「永遠のロマンチスト」と話します。

 

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プレゼント

 

今回、小西さんと茅花舎の共通の知り合いの方が、まごころサービス会報の担当者さん(本職はコピーライター)というご縁により、本作りのお手伝いをさせていただきました。

こちらの本を読んでみたい、という方がいらっしゃいましたら、手元にあります3名様分を無料で送らせていただきます。

『最高のヘナを求めて』または『はじめての重ね煮』の読者カードに、「小西さんの本を希望」の一文を添えてお送りいただけましたら幸いです。

また、すでに読者カードを送ってくださっている方で、ご希望の方がいらっしゃいましたら、メールやFAXなどでその旨をご連絡いただけましたら、ありがたいです。

購入はしていないけれど図書館で読んだという方も、ご希望の方はご応募ください。その際、メール、FAXまたはハガキのいずれかに、①どちらの図書館で、どの本を読んでのご応募か、②読んだ本のご感想、③こんな本があったらよいと思う の3つをご記載いただき、ご応募いただけましたら幸いです。


お手数おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

6/30に1冊

7/31に1冊

8/31に1冊

合計3冊をプレゼントさせていただきたく思います。



本文の用紙は、文字が読みやすくなることを意識して、アイボリー系の少し落ち着いた色にしました。肌触りが気持ちよく、288pあってもあまり重くならないものにしたいと考えました。文字も大きめです。 


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表紙の模様を透かせてみせたいと考え、カバーの用紙を選ぶのにあれやこれやと。


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カバーの袖には、小西さんのトレードマークの帽子。

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もうひとつの袖には、ミュージカルの舞台上の小西さんの姿(実際の写真から)。

装丁・杉本千夏さんのしかけです。


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